芝の管理

切り芝は生き物です。求められたらただちに芝張りしましょう。
特に夏、乾かしたり蒸らしたりしてはいけません
芝生を栽培する第一の条件は日の当りが良いことです

建物や樹木で太陽の光線が遮られる場所は芝の生育はけして良くありません
また、生育障害や病気に対して弱くなります

植え付ける前に日当たり・水はけ・風通しを確認

次に考えなくてはいけないことは、芝が育つ環境を整えることです。日当たり、水はけ、風通しをチェックします。芝を植えつけたあとから、庭の構成を変えることは大変な作業になります。最初の段階で花壇や庭木を植える場所など、どんな芝庭をつくりたいのかをはっきりさせることが大切です。

日の当りが良くても樹木の下はいけません
芝張りの前に堆肥及び石灰で酸度の矯正、3要素の肥料を施します

よく耕かし、軽く鎮圧しておきます

芝生の張り方と目地の関係(目地張りの場合)
目地 高麗小判 高麗大判 野芝 野芝筋張
2cm 84% 89% 87% 92%
3cm 77% 84% 83% 89%
4cm 72% 79% 78% 86%
5cm 66% 75% 74% 84%
6cm 61% 71% 70% 81%
7cm 57% 68% 66% 79%
8cm 53% 65% 63% 77%
9cm 50% 62% 60% 75%
10cm   59% 57% 73%
11cm   56% 54% 71%
12cm   54% 52% 69%
13cm   52% 50% 67%
14cm   49% 48% 66%
15cm   47% 46% 64%

目土を入れた後、鎮圧して散水します

必ず数日間は散水をして活着を確認します
特に乾燥している時期は注意してください
4月から9月の時期は早く発根しますが10月から3月の寒い期間は遅くなります
特に低温の時期は休眠しますので注意します

芝張り後は目土入れと水やりをお忘れなく

張り終わったら、芝の根と土が密着するように、たたき板やスコップの背などでたたきます。次に、芝の茎葉の先が隠れる程度に厚さ2mmほどの目土を振るい入れ、目地の部分も同じ高さになるように土を入れます。最後は散水した水が染みこむようにゆっくりと十分に水やりを行ないます。
芝張り後、新しい根が発生するには、約一か月かかります。新しい根が土壌にしっかりと張りつく3か月間は芝生を踏まないように心がけます。