芝の管理

芝生が育つ床づくりでは床土面を平らにする

まず、雑草や石ころを取り除き、全体をレーキなどでよく耕します。この時に、1m²当たり油かす150~200g、リン酸分の多めな化成肥料100g、ビートモスかパーク堆肥、牛糞堆肥などをいっしょに入れます。
日本の土壌は一般的に酸性がきついので、石灰も混ぜて弱酸性にする必要があります。これらをよく床土に混ぜ、レーキで平らにします。ここでしっかり床土面を平らにしなければ、芝生面に凹凸ができてしまうので気をつけてください。

芝張りが終わったら早めに、除草剤を散布しましょう

切り芝には土壌処理剤が散布してありますが、
目土に雑草の種があることもあります
一週間もすると雑草が芽を上げてきますので注意が必要です
活着する前の雑草は非常に退治が難しくなります

除草剤の処理

芝の植付けをされたら、ただちに除草剤処理をしましょう。
雑草の発芽が抑えられます。又、夏季等乾燥する場合は植付後5日間位は灌水して下さい。

除草剤使用基準

(1)除草剤時期別使用量(10a当り)

土壌処理 使用時期希釈数量 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
茎葉処理 200~300l ハブーン乳剤 300ml
+ターザインプロDF 50g
レンザー 200g
タフラー乳剤80 100ml+ターザインプロDF 50g - タフラー乳剤80 100ml+ターザインプロDF 50g
対象
雑草
使用時期希釈数量 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
広葉 200l ザイトロンアミン液剤 600ml
(除草剤専用展着剤加用)
ザイトロンアミン液剤 500ml
(除草剤専用展着剤加用)
ザイトロンアミン液剤
300ml~400ml
(除草剤専用展着剤加用)
ザイトロンアミン液剤 600ml
(除草剤専用展着剤加用)
イネ科 200l アージラン液剤 450ml
(除草剤専用展着剤加用)
アージラン液剤 300ml
(除草剤専用展着剤加用)
アージラン液剤 200ml
(除草剤専用展着剤を使用しない)
アージラン液剤 450ml
(除草剤専用展着剤加用)
使用適期 一般      
新植・改植  

◎=土壌処理剤使用適期 ○=茎葉処理剤使用適期

(2)除草剤使用上の注意事項

  • 1.周辺の作物にかかると薬害を生じるので、風向きに注意(朝、夕方の風のない時に処理)して散布する。
  • 2.梨、スイカ等の果樹・野菜畑の近くでは、ホルモン型薬剤(2・4-D、MCPソーダ塩、MCPP液剤、トリメックF)は、収穫物に薬害を生じやすいので使用しない。
  • 3.薬量、希釈倍率は厳守する。
  • 4.土壌処理剤は、土壌水分が高い場合に効果が高いので、雨後または夕方散布する。
  • 5.高温時の散布は薬害を生じやすいので、気温の下がる夕方散布が良い。

土壌処理剤は春、桜の開花時期、(メヒシバ)、6月の梅雨入りの前、
秋、彼岸花の開花時期、(スズメノカタピラ)
には必ず散布しましょう

土壌処理剤は土壌が湿っているときに夕方散布。水量は多めに茎葉処理剤は降雨が12時間以内にあるときはやめよう散布後まる一日間は、人、動物は近づけないようにしましょう
茎葉処理は草が大きくならないうちに行います(2~5葉期)大きくなった雑草は除草剤に頼らないで手で取りましょう

気温の高い夏の季節は芝も弱っておりますので除草剤はやめましょう

美しい芝生は雑草のない芝生です